通関士の試験問題の概要を識者にインタビュー

――通関士の試験は合格率が楽ではありませんので、これから通関士を受ける人たちにわかるように試験問題の中身についてご説明いただけませんか? 
「通関士の試験問題ですが、科目3つあって試験時間も3つに分けられています。今から通関士になろうと思う人の大半は、3科目全部を解答しないといけないんですがそれぞれがどうなっているのか順に説明していきましょうか?」

――まず、通関士最初の試験科目ですが、「通関業法」の問題がありますね!
「通関業法は、通関業務を細かく規定している法律ですね。
現場で働いている通関士にとっては生命線といってもいいくらい大事な法律です読んでいくとわかりますが、この法律の存在理由や目的といった部分から明記しています。
どんな権限が通関士に与えられているのか、といった点も規定していますね」

――通関業法にこれから取り組む上でのアドバイスは?
通関業法は、どちらかといえば3科目中でいちばん楽でしょう。
それに、通関士の基礎の部分ですから率先して究めてほしいところですね。
法律を初めて手に取ったときは、なじみが持てない文章ばかりで読む気が起きないかもしれないですけど、実際の通関士試験では、そんなに重箱の隅をつつくような問題や、たくさんある法令をとっかえひっかえ取り上げた問題が出てくることはあまり心配しなくていいですよ。つまり例年のパターンというものがあるからそれを覚えることがいちばんです」

――次に、「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法」はどうでしょう?
関税をどのようにしてかけるのか、また、輸出入という行為がどう法律で定義されているのか……いったことを規定する法令が中心となっていますね」

――関税法や関税定率法etc.にこれから取り組む上でのアドバイスは?
「名前が長い科目で、かなりたくさんの法律が取り扱われているような印象になるでしょうか?
しかし実際には関税法や関税定率法にウェイトが置かれていると思ってください……まずこの2種類を中心にやっていってもいいでしょう。
暗記しないといけないことが多くて最初はたいへんですが、ここをうまくマスターしないと通関士合格は見えてこないので、時間を長くとって問題の勉強をすることがおすすめです」

――最後の「通関書類の作成要領とその他通関手続の実務」はどうでしょう? 
「ここは法律の定めに基づいて、通関手続を実際にする能力を試す内容ですね」

――これから取り組む上でのアドバイスは?
「ここは通関士最大の難所でもありますね……計算問題が出てきますし、大きな失敗をする受験者は少なくありません。ただし、法則を理解すればパーフェクトに近い点数を狙える部分もあります例題の演習をできるだけ多くして、うまく頭と体を慣らしていく……これを時間内にできるだけやっていくことですかね」